タイの首都バンコクに暮らす40歳のアピチャイ・オンウィシットは、親から相続した莫大な遺産で悠々自適な生活をおくっていた。
しかし、そんなアピチャイに関する匿名の告発が警察に寄せられた。
なんと、数ヶ月前から失踪して行方がわからなくなっている22歳のワリンソーン・チャイヤチェットが、当時の交際していたアピチャイ・オンウィシットに殺害されたと言うのだ。
裕福な資産家は連続殺人鬼だった!!!
早速、警察はアピチャイの自宅を捜索。
アピチャイの自宅敷地内にある池にダイバーが潜ると、ダンベルを括り付けて水中に沈められたワイリーンの遺体が発見された。
遺体の損傷は激しかったが、彼女が背中に入れていた大きな魚の入れ墨で特定することが出来た。
ところが、これで事件解決とはいかなかった。
なんと、ワイリーンが沈められていた池の底から、次々と人間の骨が発見されてしまったのだ。
なんと、大量の人骨は298個以上見つかっているが…まだまだ増えるかもしれない…
親の遺産で贅沢な暮らしを送っていた男の正体は、未解決事件を量産していた最悪の連続殺人鬼だったのだ!!!
明らかに狂っている40歳の資産家は、一体どんな男だったのか?
父親も少女を殺して銃殺刑の過去
アピチャイ・オンウィシットの一連の犯行については、まだ明らかになっていないことだらけだが、世界の犯罪史上でも最悪の連続殺人鬼であることは間違いない。
地元警察のジラクリット・ジャルンパット所長によれば「アピチャイに関係した複数の女性が失踪していることがわかっている。被害者の大部分は若い女性だろう」とのこと。
連続殺人鬼アピチャイは、自宅敷地内の池の中に大型の肉食魚アリゲーターガーを放し飼いにしていて、自分が殺害した被害者の遺体を食わせていたと見られている。
現在、回収された大量の遺骨は法医学の専門家が検証を始めたところだが、被害者の数がどれだけ増えるかは未知数。
こんな最悪の息子に遺産を残したのは、実業家だった父チャラーム。
この父親も1983年に当時15歳の少女を殺害した罪で逮捕され、裁判の結果、死刑判決からの銃殺刑でこの世を去っている…