謎の電話と夫の死
不幸の手紙騒動が始まってから約1年後の1977年8月17日…
自宅へかかってきた電話にロンが出ると、いきなり彼は激怒した。
メリーが電話の内容を尋ねてもロンは何も言わず、拳銃を持って車に乗り込み、どこかへ行ってしまった。
この時に誰が電話をかけてきたのか?どんな内容を話していたのか?それは未だに明らかになっていない。
と言うのも、家を飛び出したロンは自宅に戻らないまま、数日後に放置された車の中から遺体となって発見されたからだ。
家から持ち出した拳銃には、発砲した痕跡が残っていたけれど、ロンの死因は急性アルコール中毒。
おそらく、電話をかけてきた謎の人物が、ロンの死に関わっていると思われるが、警察は「事件性無し」と、不可解なほど早々と捜査を打ち切ってしまった。
この時の警察の決定は、今でも疑問視する声が多い。
警察の記録によれば、ロンは致死量の1.5倍ものアルコールを飲んで死亡したとされている。
しかしロンの友人によれば、彼は酒に強かったわけではなく、泥酔するほど飲むこともなかったそうだ。
何者かに無理やり酒を飲まされて殺害されたと考えるほうが、自然ではないだろうか?