【未解決の犯罪動画】海中に銃を乱射する男達と台湾漁船の怖すぎる謎

問題の動画が世界中に拡散され波紋を呼んだのは2014年。

きっかけは大西洋の小国フィジー共和国で、ある学生がタクシーの中で忘れ物の携帯電話を発見したことだった…

未解決の犯罪動画

学生は持ち主を特定するために携帯電話の中のデータを調べてみると、1本の動画ファイルが見つかった。

軽い気持ちで再生すると、そこには信じられない光景が10分間にもわたって撮影されていた…

海の沖合へ向う数隻の漁船。

やがて、海の中を泳ぐ男性たちの姿が映し出される。

そして発砲音とともに海面から水しぶきが上がり、海は変色していく…

その映像は、海の中で思うように身動きの取れない男性たちを、周囲にいる人物たちが漁船から狙っている様子を撮影したものだったのだ…

何時、何処で、誰が撮影したのかはわからないが、確認できる被害者の数は少なくとも4人。

船上の男たちは笑い声を上げ、常軌を逸した行動を明らかに楽しんでいる…

驚いた学生は、YouTubeに動画を投稿した…

Unos pescadores disparan en plena alta mar a cinco naúfragos hasta matarles

この映像はたちまち拡散され海外メディアもニュースで報じたことから、現地のフィジー当局も調査に乗り出すほど大問題となった。

その後、この謎の動画に関して、いくつかの事実が明らかとなる…

問題の漁船は台湾籍だったことが判明した。

中には、ネット上で拡散されることを目的に撮影されたフェイク映像だと指摘する声もあるが、フィジー警察は映像が「本物である」と認定。

映像で確認できる事件の手がかりは2つ。

①映像からはベトナム語、インドネシア語、中国語など、複数の言語が確認できる。

②映り込んだ漁船の船体には「安全第一」「Chun I 217」と書かれている。

この情報から、映像の中の船の一隻は台湾籍のマグロ漁船だと特定された。

しかし、船の所有者は取り調べの中で「何十隻も漁船を所有していているので、誰に貸し出しているのか自分では把握していない」とあいまいに答え、犯人につながる情報は得られなかった。

その後、フィジー当局は「船員に行方不明者が出ているとの報告は無く、自分たちの領土で起きた事件ではない」と結論付け、明確な証拠が残されているにも関わらず、事件は無かったことにされてしまう…

海賊やマフィアの関与を疑う声も多いが、未解決の真相は海の藻屑と消えた。