日本で言う「口裂け女」や「杉沢村」のように、海外で語り継がれている真偽不明の怖い都市伝説をご紹介します。
一部、度を超えて恐ろしいエピソードもありますので、怖い話が苦手な方はご注意ください…
怖い都市伝説1「洗脳ゲーム」
1980年代の初頭…
アメリカのオレゴン州ポートランドでは地元のゲームマニアの間で、ある噂が広まっていた。
「一部のゲームセンターだけに設置されている『ポリビアス』ってシューティングゲームがヤバいらしい」
アーケードゲームのポリビアスは全体が真っ黒の筐体で、ビデオゲーム黎明期としては斬新で美しいグラフィックにハマるゲーマーが続出。
中毒と言っていいほど夢中になったゲーマー同士が、順番を巡って殴り合いの喧嘩をしていたなんて話もある。
それだけじゃない。ポリビアスをプレイしたゲーマーには、おかしな症状が現れた。
繰り返しプレイした人の中には悪夢にうなされたり、記憶を失ったり、幻覚に悩まされたり、中には命を絶ってしまった人も…
なぜ、そんなゲームが世に出たのか?
後にポリビアスは「CIAによる洗脳実験の一環だったのではないか?」と言われている。
ゲーム画面の中にはプレイヤーが気付かないようなサブリミナルメッセージが込められていて、繰り返しプレイするうちに頭がイカれてしまう…
黒尽くめの男がゲームセンターにあらわれて、プレイヤー達のデータを回収していたなんて話もある。
ネットが普及し始めた2000年代初頭からポリビアスに関する噂が実しやかに囁かれ始めた。
「自分は当時ポリビアスをプレイした」
「私はポリビアスの開発に携わった」
「どうせ作り話だ」
あくまで都市伝説だと一蹴する人も多いが、ポリビアスが存在しなかったと証明する方法も無い。

怖い都市伝説2「睡眠実験」
1940年代後半の話。
ソビエト連邦の科学者は「不眠が人体に与える影響」を調べるため、刑務所の協力を得て実験を行なった。
実験対象に選ばれた受刑者5人の監房は鍵がかけられ、不眠を誘発するガスが放出された。
強制的に眠気を奪われた囚人たちは、どうなったのか?
一睡もしないまま5日が経つと、受刑者たちは徐々に頭がおかしくなり、狭い監房の中で奇行を繰り返し、奇声をあげ始めた。
そして実験開始から15日後、監房の中を覗いた科学者たちは恐怖した。
正気を失った受刑者たちは自分の体を食べていたのだった…