今から16年前、中国の孤児院の前に一人の女の子の赤ちゃんが捨てられていた。
理由はおそらく彼女の外見。
その赤ちゃんは遺伝子情報の欠損でメラニン色素が欠乏する疾患アルビノのため、全身が真っ白だったからだ…
孤児のアルビノ少女が世界のトップモデルへ
孤児院で育ったアルビノの少女は、やがてオランダ人の家庭に養子として引き取られオランダに移住。
シュエリ・アビングの名で、11歳の頃からモデルとしての活動を始めた。
まるでファンタジーの世界から来たようなシュエリの透き通るような純白の美しさは、たちまちファッション業界で話題となり、雑誌やファッションショーへのモデルオファーが殺到。
若干16歳にして、イタリア版ヴォーグやロンドンのハイブランド カート・ジェイガーのモデルも務めるなど、キャリアアップのスピードは凄まじい。
捨て子からモデルとしての成功を掴み取ったシュエリは、アルビノに対する偏見や差別を無くすため積極的にメッセージを発している。
世界各地ではアルビノの人たちが迫害を受けたり、最悪の場合、命まで奪われるケースが現在でも多発しているからだ…
アルビノへの差別と偏見をなくそう
髪の毛まで真っ白なアルビノの人たちは、その目立つ外見から偏見や迫害を受けることがある。アフリカなどではアルビノの人たちが殺害されたり、誘拐され人身売買で取引されるケースが現在でも後をたたない。
そんなアルビノで生まれてきた人たちへの差別や偏見をなくそうと、シュエリは雑誌やソーシャルメディアで積極的にメッセージを発信している。
「モデル業において、見た目が異なるのは悪いことではなく神が与えてくれた魅力。私にはアルビノへの意識を高める場も与えてくれました。確かに高身長でスレンダーなモデル喪中の目されていますが、障害などを持つモデルを起用する素晴らしいメディアも増えています。これが当たり前の世の中になるべきです」