未解決事件の再捜査
幼い姉妹が姿を消してから38年後の2013年、未解決事件を専門とするチームが、改めて捜査を開始した。
これまでの膨大な捜査資料を読み返した捜査員達は、1人の男性に目をつけた。
それは事件当時18歳だったロイド・ウェルチ。
事件発生から一週間後、ウェルチは姉妹が訪れていたショッピングモールへやって来て、警備員に「姉妹がフォード社製の車に乗せられて誘拐されるのを見た」と証言した。
警察はウェルチから詳しい事情を聞こうとしたが、彼の発言に違和感を覚えた。
そのため、ポリグラフテスト(嘘発見器)を実施した結果、ウェルチの発言は「信頼できない」と判断された。
ウェルチも嘘をついていたことを認めたが、当時は偽の目撃情報や事件に便乗したイタズラも多かったため、警察が彼を深く追求することはなかった。
捜査員達は、事件発生からこれまでの間、ウェルチの周辺で変わったことが起きていなかったか調査。
すると、ウェルチは事件後に幼児虐待で3度逮捕され、長期間、刑務所に収監されていたことが明らかとなった。