不審な遺体発見現場
遺体発見現場の様子から、チャックが何らかの事件に巻き込まれていたのは明らかだった。
チャックは防弾チョッキを着用していて、ベルトに隠しナイフ、リボルバーの拳銃で武装。
さらに車内からは予備の弾丸、無線機、ハンカチに包まれたチャックの歯が発見された。
着用していた下着には7名のスペイン人の名字が書かれた紙幣と「伝道の書12」と書き込まれた地図がねじ込まれていた。
妻ルースのもとにかかってきた謎の女からの伝言「伝道の書12」が、奇妙に一致したが、それが何を意味していたのかはわからない。
身に迫る危険に備えて武装していたように見えるが、遺体を検証すると、チャックは自分の持っていた拳銃で撃たれ死亡したことが明らかとなった。
自殺にしては不自然だし、凶器となった拳銃からは指紋が拭き取られていた。
このビジネスマンの変死事件は、当時の新聞でも盛んに報道され未亡人となったルースでさえ知らなかった事実が明らかになっていった…