FIFAワールドカップ・カタール大会では、開催地カタールに世界中からサッカーファンが観戦に訪れますが、一部で懸念されているのが同性愛サッカーファンの身の安全問題。
中東のイスラム諸国では、同性愛が厳しく取り締まられているのですがカタールでも同性愛は違法行為。
同性愛の容疑で逮捕されれば、最大で7年の懲役刑が課されてしまうのです…
W杯カタール大会と同性愛サッカーファン身の安全問題
元カタール代表のサッカー選手で今回のワールドカップ大会大使を務めているハリド・サルマンは、ドイツのテレビ局の取材の中で、次のように発言しました。
「ワールドカップ開催期間には多くの人がカタールを訪れるでしょう。最も重要なのは多くの人を受け入れることです。しかしカタールの子供たちが同性愛者を目にするのは問題だです。同性愛の人達にも私達のルールを受け入れてもらう必要があります」
この発言を受けて「同性愛のサッカーファンがカタールに入国しても大丈夫なのか?」懸念が拡大。
イギリスのウェールズサッカー協会は、W杯カタール大会の主催者サイドに同性愛サッカーファンの安全を約束するよう求めたそうですが、思うような返答は得られず。
そのため、ウェールズサッカー協会はカタールへのワールドカップ観戦を予定している同性愛のサッカーファンに向けて「安全は保証できない」と異例の警告を発表しています。
海外のサッカーファンが男性同士、女性同士、公の場で手を繋ぐ、抱き合う、キスをするなどの行為で逮捕され懲役刑を課されるようなことになれば、国際問題にも発展しかねません。
そんな最悪の事態を避けるため、同性愛のサッカーファンの安全が保証されるセーフハウスの設置も検討されているようですが、もう開催は目前。
FIFAのスポークスマンは「開催国としてカタールは人権、平等、非差別に関する要件を遵守する責任があることを十分に認識しています」とコメントしていますが…