未解決失踪事件8「消えたシルク王」
1967年5月26日。
かつてCIAの前身となるOSSに在籍していたジム・トンプソンは、タイでハイキングに出かけ、そのまま姿を消してしまった。
当時、ジムはタイに移住してシルク工場の経営して成功を収め「シルク王」とまで称されていた。
ジムは軍隊で特殊訓練を受けたサバイバリストで、普通の人が音を上げるような厳しい環境も乗り越えるスキルを持っていた。
そんな彼は、どこに姿を消したのか?
失踪当日は、彼はそれほど長距離のハイキングを予定していなかったようで、自宅からは薬やタバコなども持たずに出かけていたことが明らかとなり、遠出して道に迷ったという可能性は低い。
事件の仮説として根強いのは、ジムが身代金目当てで誘拐されたという説、失踪したと見せかけて、ジムは身分を隠して裏世界の住人になったという陰謀論…
だが、恐らく真相が明らかになることはない。