未解決失踪事件7「アイリーン・モア灯台事件」
1900年12月…
イギリスのスコットランド沖にあるアイリーン・モア島の灯台に、住み込みで働いていた男3人が謎の失踪を遂げた。
もともとアイリーン・モア島の周辺は海の難所として知られていて、天候の悪い夜の航海には灯台の光が欠かせなかった。
まさに絶海の孤島で、3人の他には誰も住んでいないため、2週間おきに灯台守の男たちへ食料や水が届けられることになっていた。
しかし、1900年12月26日に定期船がアイリーン・モア島へ到着すると、そこには誰もいなかった。
緊急時のためのボートは残されていて、灯台の内部が荒らされた様子もないし、仕事を放棄して逃げ出すような男たちでもなかったと言う。
調査の結果、3人のうちの1人が書いていた日誌が発見された。
12月12日
北西から暴風雨。全て順調。デュカットが怒りっぽい。
12月13日
相変わらずの暴風雨。デュカットはとても静か。マッカーサーは祈りを捧げている。
12月15日
嵐が静まった。神はどこにでもいる。
日誌は、そこで終わっていた。
しかし、日誌には12日、13日と天候が悪かったと書かれているが、実際には、嵐のような暴風雨が吹き荒れたような事実はなかったそうだ。
また、同僚の行動を観察しているような記述が不自然だと指摘する声もある。
果たして彼らは絶海の孤島から、どこに消えてしまったのか?